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己の癒しのために日々綴ったオリジナルほのぼのまんがのブログです
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想像以上に凄い通し矢
先日、三十三間堂で通し矢が行われましたね。

現在では新成人が三十三間堂の前で60m先の的に向かって矢を射る行事ですが、
幕末頃までは
三十三間堂(舞台は京都の他浅草などにも設けられました)にて
制限時間内にどれだけ多く矢を射とおすことができるか、
という競技だったそうです。

中でも歴代最高記録は
1686年の紀州藩士による総矢数13,053本中通し矢8,133本。

通し矢にも細かい飛距離の区画や制限時間の区分けがあったようですが、
この最高記録、飛距離は最大値の121.7m、制限時間は一昼夜、つまり24時間ぶっ続け。

ここでちょっと気になって計算してみたのですが、
24時間で13,053本の矢を射ろうと思うと
1分間で9本強射る必要があるのです。

もちろんこれは単純計算の上での話で
水分補給や食事、休憩、トイレなどは一切考慮していません。

当時どれぐらいのバックアップ体制で通し矢に挑んだかは定かではありませんが
タイムロスを避けるべくおつきのものが
「しと筒」(江戸時代の尿瓶)を構えて待機していても何ら不思議ではない感じです。

おまけにこの競技、藩の威信をかけて
1000両クラスのバックアップを受けて行われる
なかなかメンタル面でもヘビーな催しでもあったようです。

なんでそんなにかかるのか。
考えてみると舞台になる京都に上京せねばならないため旅費がいります。
場所も借りねばなりません。
矢がそれたりして建物を傷つけたら修繕費もかかります。
何より通し矢は軒下の狭い空間を通すため、弓も矢も特注品となり、
矢に至っては1000本以上は用意しなければいけないわけです。
暗くなったら篝火を焚く人員と人材が必要です。
競技である以上、24時間体制で見届け人も必要となります。
さらにスポンサーがついている以上、お偉方もぞろぞろ居並んで…。

こんな環境で24時間耐久無休早撃ちチャレンジ…!

正直、こんな気が狂った競技を考えたのは
どこの誰だと問いただしたくなるぐらい過酷です。

正月早々知らなくてもいい事実を知ってしまった気持ちです…。

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